未来科学オープンセミナー
新たなマテリアルズ・インフォマテックスを展開する基盤としての全電子混合基底法とは
― 新有用材料設計開発の抜本的改善 ―
未来科学オープンセミナーでは、東北大学未来科学技術共同研究センターで行っている研究の成果や独創的な開発研究を、分かりやすくご紹介いたし、現地でご参加の方は講演後に展示説明も開催します。
【プログラム】
15:00講演
未来科学技術共同研究センター
シニアリサーチフェロー 川添 良幸
講演題目
新たなマテリアルズ・インフォマテックスを展開する基盤としての全電子混合基底法とは
― 新有用材料設計開発の抜本的改善 ―
(講演の合間と終了後に質疑応答)
16:30展示説明
17:00終了
開催:令和6年9月6日(金)
時間:15:00~17:00
開催方式:オンライン視聴(講演のみ)または現地出席(先着20名様)
申込方法:こちらのページからご登録ください。(終了しました)
主催:東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)
協賛:日本工学アカデミー東北支部・北海道支部
川添シニアリサーチフェローの研究と講演の内容
新たな材料設計手法としてマテリアルズ・インフォマテックス(MI)が注目されている。しかし、現在のMIの基盤は基底状態にしか適用できない密度汎関数理論DFTであり、予言能力に欠け、現象論的である。講演者らは、DFTに代わり、励起状態も精密に取り扱え、実験からの知識を一切使わずに化学反応を扱える材料設計法として、全電子混合基底第一原理計算パッケージTOMBO(TOhoku Mixed Basis ab initio Simulation Package)を開発している。本講演では、TOMBOの概要と、水素発生や燃焼過程等、従来は第一原理計算と言いながら現象論的に取り扱われていた環境・エネルギー材料生成時の動的挙動を明らかにする。また、講演者が主宰する伊達な大学院、アジア計算材料学コンソーシアムACCMS等についても紹介する。
<展示内容>
・ペンタグラフェンとその派生物の模型
・独自に開発した三角形の穴を開けられるドリル(実演)
・伊達な大学院の講義内容