第24回未来科学オープンセミナー「5G基地局・EV用等の将来を担う凄い窒化物半導体とは ―窒素極性結晶が開く新たなトランジスタの展開―」末光哲也特任教授

未来科学オープンセミナー

5G基地局・EV用等の将来を担う凄い窒化物半導体とは
―窒素極性結晶が開く新たなトランジスタの展開―

未来科学オープンセミナーでは、東北大学未来科学技術共同研究センターで行っている研究成果や独創的な開発研究を、オンライン配信によって分かりやすくご紹介いたします。

【プログラム】
15:15 webサイトオープン
15:30 配信開始、イベント趣旨、注意事項説明
15:35 講演
未来科学技術共同研究センター
特任教授 末光 哲也
講演題目
5G基地局・EV用等の将来を担う凄い窒化物半導体とは
―窒素極性結晶が開く新たなトランジスタの展開―
(講演の終了後に質疑応答)
17:00 終了

開催:令和6年6月21日(金)
時間:15:30~17:00
開催方式:オンラインによる配信・現地での聴講も可(先着10名まで)
申込方法:こちらのページからご登録ください。
主催:東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)
協賛:日本工学アカデミー東北支部・北海道支部

末光特任教授の研究と講演の内容
半導体と言えばシリコンが主流であるが、それ以外の材料も用途に応じて利用されている。中でも窒化ガリウムに代表される窒化物半導体は、青色LEDや移動体通信の基地局用アンプなどで身近に使用されている。窒化物半導体には極性が存在し、結晶の面方位によって正や負の電荷を帯びる性質がある。実は、現在までに実用化されている窒化物半導体素子は全てガリウム極性というある特定の面方位の結晶化しか利用されておらず、異なる面方位の結晶を利用することによって新たな素子設計が可能となる。
本講演では、窒化物半導体における極性の理解とトランジスタ動作を実現する仕組みについて解説し、近年ポスト5G通信向けミリ波帯トランジスタやEV等用の材料として注目されている代表的な窒素極性窒化物導体である窒化ガリウムの結晶成長からトランジスタへの展開まで紹介する。