栗原PJ関連ベンチャー「SMILEco計測株式会社」が起業しました(栗原PJ)

栗原和枝教授、水上雅史准教授らが、文部科学省地域イノベーションエコシステム形成プログラム「SMILEcoみやぎ」において開発した「世界最小量の試料量 (2 μL (従来の粘度計の1/10000〜1/1000程度))で液体の粘度を測定できる“超微量粘度計”」の製造・販売、計測サービス、機器開発、コンサルティングを主な事業とする「SMILEco計測株式会社 (代表取締役:伊丹康雄)」を、東北大学ビジネス・インキュベーション・プログラム(BIP)、ならびにNEDO Entrepreneur Program (NEP) の支援を受け、2022年1月14日に設立しました。

SMILEco計測株式会社では、「超微量粘度計」などの計測機器により、稀少・高価な液体試料 (例えば、電池の電解液や血液・唾液など) の粘度の評価にソリューションを提供し、先端技術における材料開発、医療の発展、医薬品開発などに貢献を目指した事業を展開します。

粘度は液体の基本的な性質のひとつであり、管の中の液体の流れ、イオンなどの物質の移動、液体の広がる速度など多くの工学プロセスの制御に重要です。しかし、一般的な粘度計では数mL〜数100 mLの試料量が必要なため、大量入手できる試料の測定に限定され、微量での測定が求められる試料の評価には用いられてきませんでした。例えば、電池の電解液 (回収が困難かつ危険)、血液 (血液粘度異常を来す疾患の発見・診断)、抗体薬や細胞分散液 (少量・稀少)、などが挙げられます。
本装置は、上記の例など、多くの先端技術における材料開発を行っている企業、医療分野などでの利用が見込まれます。

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