第30回未来科学オープンセミナー「マイクロバブルが拓く新たな半導体洗浄技術の世界 -バブルが有する脅威の力の基礎から最新応用まで- 」高橋正好特任教授

未来科学オープンセミナー

マイクロバブルが拓く新たな半導体洗浄技術の世界
―バブルが有する脅威の力の基礎から最新応用まで―

未来科学オープンセミナーでは、東北大学未来科学技術共同研究センターで行っている研究の成果や独創的な開発研究を、分かりやすくご紹介いたします。

【プログラム】
15:00 講演
未来科学技術共同研究センター
特任教授 高橋 正好
講演題目
マイクロバブルが拓く新たな半導体洗浄技術の世界
―バブルが有する脅威の力の基礎から最新応用まで―
(講演の合間と終了後に質疑応答)
16:30 マイクロバブル発生装置展示説明
17:00 終了

開催:令和7年6月3日(火)
時間:15:00~17:00
開催方式:オンライン視聴または現地出席(会場の席には限りがございますので、オンライン視聴をお願いする場合がございます。)
申込方法:こちらのページからご登録ください。
主催:東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)
協賛:日本工学アカデミー東北支部・北海道支部

高橋教授の研究と講演の内容
髪の毛よりも小さな泡──マイクロバブルは、単なる気泡ではなく、水中に新たな「反応場」を生み出す存在である。急速に縮小する気液界面では、水の分子どうしの結びつきが急激に乱され、物性としての不安定性が急激に進行する。この一連の変化は気液界面に高い反応性を持つ「場」を形成し、さまざまな物理化学的現象を誘発する。私共は、このマイクロバブルが有する特異な反応場を利用して、様々な革新的な応用技術の開発を実現した。本講演では、バブルの基礎物性の紹介から、バブルによる半導体の高効率洗浄技術の紹介をメインに、牛の糞尿処理、難分解性化学物質の分解、農・水産業での利用、さらには医療・バイオ分野などの様々な応用事例について概説する。日本発の脅威の力を有する革新的バブルの世界を概観する。