MR技術を活用した教育システムを開発 ~プラント検査員の早期育成を実現~

NICHe関連ベンチャー(吉川PJ)株式会社XMATがJFEエンジニアリング株式会社と共同でプレスリリースを行いました。

【概要】
JFE エンジニアリング株式会社(社長:大下 元、本社:東京都千代田区)は、このたび、東北大学発のベンチャー企業である株式会社XMAT(代表取締役:面 政也、本社:宮城県仙台市青葉区)と共同で、MR(複合現実) (注1)を活用した効果的な検査員教育システム(以下、「本システム」)を開発し運用を開始しました。

本システムは、MRデバイス(注2)を活用し、プラントの検査時に検査員が注視したポイント(位置、時間)を記録、対象物上に色別マークで表示することにより、注視ポイントを可視化します。

具体的には、経験の浅い検査員と熟練検査員のそれぞれが記録したマークの位置や色を重ねて比較することで、注目する位置や見落しなど検査内容の違いを視覚的に把握できます。また、熟練検査員の注視箇所に解説などを表示することで、検査内容の習得を容易にしました。これらにより、これまで実地経験を重ねることで習得していた検査技能を短期間で効率的に習得可能にします。

JFEエンジニアリング株式会社は、本システムの共同開発を行う株式会社XMATとともに、今後も運用実績を蓄積し、機能改善と適用範囲の拡大を進めます。 また、本システムはプラント検査員育成としての活用に留まらず、他の製品検査や用途への活用など幅広い分野への適用を視野にさらに開発を進めてまいります。

注1
複合現実(MR:「Mixed Reality」の略称)は、VRによって得られる仮想現実感と、ARの拡張現実感が混合した感覚を得られる最新技術。CGなどで人工的に作られた仮想世界を現実世界に重ねあわせて体験できることが、MRの最大の特徴

注2
Microsoft HoloLens 2を使用

関連ページ
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