世界初、プラントの異常をドローンの鼻で検知  ―ドローンに搭載した超小型ガスクロマトグラフによるマルチガスの分析―

NICHe関連ベンチャー「ボールウェーブ株式会社」がプレスリリースを行いました。

【概要】
ボールウェーブ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:赤尾慎吾、以下、「ボールウェーブ」という。)は、株式会社 JDRONE(以下「JDRONE」という。)が運用するドローンに、ボールウェーブのガスクロマトグラフ(注1)を搭載して、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構福島ロボットテストフィールド(以下、「イノベ機構 RTF」という。)において実証試験を行い、試験用プラントの煙突から放出されるガスの捕集と高感度な分析に成功しました。これによって、ドローンに搭載したガスクロマトグラフによるプラントの管理や防災保安業務への適用可能性を実証しました。
JDRONE、イノベ機構 RTF およびボールウェーブは、この成果を 2023 年 3 月 17 日の応用物理学会春季学術講演会で発表します。本発表は、応用物理学会プログラム編集委員が聴講を推奨する「注目講演」(ウェブサイトはこちら) に選定されています。

(注1) 中空の管をリールに巻いたカラムと呼ばれる流路を混合ガスが通過する際に時間的に分離される現象を利用して、多種類のガスの種類と濃度を測定する分析装置をガスクロマトグラフと呼ぶ。一般的には卓上に設置する大型装置で、可搬型も開発されているが感度や精度の点で大型装置を下回る。

関連資料
ボールウェーブ社プレスリリースのページ