ナノバブルは、光の波長よりも小さな気泡であり、水中で安定に存在しています。環境や医療など幅広い分野で応用が期待されています。しかし、作用メカニズムなど不明な部分が多く、そのことが技術の発展を阻害してきました。
東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)の高橋正好教授の研究グループは、ナノバブルの安定化メカニズムとその作用機序を明らかにしました。
本研究では、電子スピン共鳴法や原子間力顕微鏡などを利用して、ナノバブルが50nm以下の真球体であり、内部に高いエネルギーを保持していることを突き止めました。
ナノバブルの特異な効果として、酸素ナノバブルは動植物への活性効果、オゾンナノバブルは強力な殺菌作用を持ちます。今回の発見はナノバブルの強力な殺菌効果のメカニズムの重要な根幹を明らかにしたものであり、高く評価されています。
本研究成果は、2021年4月16日に米国化学会誌Langmuirにオンラインで掲載されました。
関連資料
本学プレスリリース