本学未来科学技術共同研究センター中野政身教授が、日本フルードパワーシステム学会平成29年度「技術開発賞」を受賞致しました。本技術開発賞は、過去数年以内に完成を遂げた油圧・空気圧・水圧・その他の流体圧に関する新技術の開発者に授与される賞です。授賞式は2018年5月25日に機械振興会館で開催された日本フルードパワーシステム学会平成30年度(第37期)通常総会において執り行われました。
受賞理由:「超小型EV向けMR流体ブレーキの開発と実装」は、磁場に反応して粘性が変化する機能性流体であるMR流体を活用した車両用MR流体ブレーキの開発に関するもので、内蔵する電磁石により多層円盤間に充填したMR流体に磁界を印加し、その可変せん断力によりブレーキ力を発生する原理を用いています。従来の油圧・機械式ブレーキの弱点を克服し、摩耗粉が発生せず、低騒音、高速応答性と柔軟な制御性を有しており、今後の自動運転車や電気自動車の全電動化に寄与する、独創的で有用な、将来性のある技術として高く評価できる技術です。
問い合わせ先:
未来科学技術共同研究センター
教授 中野 政身
E-mail: masami.nakano.b2@tohoku.ac.jp