後藤昌史教授が第40回日本膵膵島移植研究会において最優秀演題賞を昨年に引き続き受賞しました。

【受賞】
後藤昌史教授が第40回日本膵膵島移植研究会において最優秀演題賞を昨年に引き続き受賞しました。
全国の膵臓移植および膵島移植関係者が一同に集う学会で、2年連続授賞は本学が初めてです。

【受賞内容】
膵島移植は、重症糖尿病の患者にとって低侵襲で安全な治療法ですが、ドナー膵臓から膵島を分離する成功率は50%に達していないのが現状です。膵島移植 治療法を確立するためには、膵島の分離効率を上げることが急務となっています。

今回の受賞演題は、「ドナー膵臓に至適化するテーラーメード型膵島分離の実現へむけて」という演題名です。内容は、

高性能な細胞分離用酵素剤を開発しました。
各酵素成分が対象とする膵組織成分を同定させました。
結果、各酵素成分がターゲットとする膵臓の組織タンパク質を同定することに成功しました。
これにより、個人向けオーダーメードの膵島移植に一歩前進したと言えます。膵島分離用酵素剤の組成は、ドナー膵臓毎に、使用する酵素組成を至適化することが可能になりました。どのようなドナー膵臓に対しても、高い分離成功率で膵島分離を行うことが期待出来ます。

【リンク先】
http://www.med.tohoku.ac.jp/news/1855.html

【関連リンク】
本HPの2011年3月8日発表のプレスリリースをご覧ください。
緊急手術で膵臓全摘術を施行した患者に対し自家膵島移植手術(摘出した膵臓 よりインスリン産生細胞のみを抽出し患者本人に戻す技術)によりインスリン 産生能の回復に成功しました。