新しいニーズを拓く超微量粘度計の開発 必要な試料量は世界最小、電池から薬剤まで測定可能!(栗原PJ)

粘度は液体の基本的な性質の一つで、様々な工業プロセスで計測されています。しかし、従来の粘度計はmL単位の試料が必要で、希少試料や高価な試料に不適でした。

未来科学技術共同研究センターの栗原和枝教授、水上雅史准教授らは、従来の必要使用量の千分の一から百分の一である5~10μL(マイクロリッター)の試料量でも測定できる超微量粘度計を開発しました。これは世界で最も少ない試料量で測定が可能な装置です。

電池の電解液の粘度は電池の抵抗を決める因子の一つですが、取り出しにくいため、測定されてきませんでした。また薬剤の注射液も粘度の調整が必要な材料ですが、希少・高価な薬剤が入っている場合は経済的あるいは実務的な負担が大きく測定が困難でした。開発した本装置ではこれらの試料の測定が可能となります。

さらに、できるだけ微量が好ましい血液の粘度測定(血液疾患の経過観察など)にも適用可能で、粘度計の新しいニーズが開拓されることが期待されます。

本装置は、文部科学省地域イノベーションエコシステム形成プログラムの支援を受けて開発されました。当プログラムの東北大学のシンポジウム(2020年11月6日、東北大学片平キャンパス、さくらホール)で発表ののち、アジア最大の分析・科学機器展JASIS2020(2020年11月11日~13日、幕張メッセ、ブース6B-403)で展示発表します。

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