庄子哲雄教授がGreat Medal of CEFRACORを受賞しました

庄子哲雄教授(未来科学技術共同研究センター教授)が、フランス腐食学会(Centre Français de l’Anticorrosion、略称:CEFRACOR、英文名French Corrosion Society)よりThe Great Medal of CEFRACORを受賞しました。
同賞は、フランス腐食学会(ヨーロッパ腐食学会連合の3学会の一つ)、が授与する賞の一つで、腐食の分野で、学術的業績あるいは工業的有用性が顕著な個人に与えられるものであり、毎年フランス国内より1名並びに4年毎にフランス国外より1名選考され、同学会の年次総会において表彰されます。庄子哲雄教授は、2015年度海外受賞者として本年5月に受賞が内定しました。庄子哲雄教授の業績は、力学と化学と材料の因子が連成して生ずる応力腐食割れや環境疲労現象を、現象の因果関係を紐解き、支配因子を同定することにより時空間解析なる新たな評価法により統一的に表現できることを示し、また、き裂先端の特異力学場と、環境と材料により定まる酸化動力学を連成させ、世界で始めて応力腐食割れの理論式を提案し従来の実験結果の解釈とは異なる新たな視点を導入したものです。加えて最近では、水素加速酸化現象の存在を指摘し、実験的な検証を行うと共に産業界への影響を警鐘するなど、学術的基礎研究の深化と、その成果の産業応用に繋がる研究等が評価され、今回の受賞に至ったものです。
The Great Medalの授与式は、2016年6月10日にEcole Nationale Supérieure de Chimie de Paris / Chimie ParisTech(フランス、パリ)で開催された総会で行われ、受賞者2名に学会長より図に示すメダルが授与されました。同メダルの表には、350年の伝統を持つフランスアカデミーの会員で、フランスの製鉄技術並びに材料科学の基礎を築いたことで知られているGeorges Chaudron教授の肖像が象られています。授与式の後に、庄子哲雄教授は、「Locality and Causality in Corrosion」と題して受賞講演を行いました。
授与式の様子授与されたメダル

フランス腐食学会ホームページ(新しいタブで開きます)http://www.cefracor.org/
本件についてのお問い合わせ先
東北大学未来科学技術共同研究センター 庄子研究室
TEL022-795-7517