閉じたき裂の検出を可能にする超音波映像装置SPACEの開発

―疲労き裂や応力腐蝕割れで問題となっていた計測誤差を低減し原子力保全などに貢献―

東北大学未来科学技術共同研究センター山中一司教授、同産学官連携研究員小原良和氏、工学研究科三原毅准教授は、原子力設備などの安全を確保する精密な超音波計測装置として、き裂(ひび割れ)評価のためのサブハーモニックフェーズドアレイSPACE(=Subharmonic Phased Array for Crack Evaluation)を開発しました。CO2を排出しないため再注目されている原子力発電所において、超音波探傷によるき裂の測定値に最大9mmもの誤差があることが過去に報じられました。しかし閉じた疲労き裂に対しSPACEを用いると、従来法で15mm以上あった誤差を1mm以下に低減できました。この技術は、原子力設備などの安全確保に必須のものとなる可能性があり、技術の詳細は7月に米国で開催される定量的非破壊評価に関する国際会議で公開されます。
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