センター長挨拶

研究成果の実用化を促進する産学連携モデルを提案します

 未来科学技術共同研究センター(NICHe:ニッチェ)は、大学の知的資源をもとに、社会の要請に応える新しい技術製品の実用化並びに新しい産業の創出を社会へ提案することを目指しております。産業界等外部との連携により、先端的かつ独創的な開発研究を行うことで、広く国内産業・地域産業の活性化に資することを目的に、平成10年4月に設置されました。

 特に、平成17年度に学内リエゾン機能を産学連携推進本部へ分離した後は、Planning & Management 強化を掲げ、中央省庁との連携を図るなど企画機能を充実し、全学から選ばれたトップ水準の各研究プロジェクトを開発企画部専任の教職員が強力に推進支援する研究組職として発展を続けてきています。

 本研究センターの活動拠点として、平成12年2月にNICHe本館、平成13年11月に末来情報産業研究館、平成14年3月にハッチェリースクエア、さらに平成22年3月に未来産業技術共同研究館を竣工しました。本研究センターの運営においては、入退室管理や情報ネットワーク管理などセキュリティを重視した大型の専用研究スペースの確保に加え、外部資金による正教員の採用を行なうなど柔軟な人事制度に特徴があります。また、毎年20億円を越える外部資金獲得・起業化などのプラニング機能、利益相反・安全保障などのコンプライアンス管理や適切な資金管理などの研究開発支援業務に精通した教職員を充実しています。本研究センターでは、実用化研究を推進する学内外研究者に研究専念の場を提供することによって、各研究者の高い潜在力を早期に発現させる人材育成、そして新たなライフスタイルを社会に提案する様々な研究開発成果を生み出しています。

 さて、平成27年12月に仙台市営地下鉄東西線・青葉山駅が開業し、本研究センターが青葉山キャンパスの玄関口となったことで、私たちが開発した新しい要素技術とシステムを一般市民に広く発信する使命が加わったことを感じています。平成27年3月には仙台市地方創生特区(近未来技術実証特区)の認定を受けたことで規制緩和を要請しつつ、様々な要素技術の実用化を目指した近未来技術実証研究に取り組んでいるところです。

 本研究センターは平成30年4月に創立20周年を迎えました。大学の研究成果を市民の皆様にさらにわかり易く説明するために、開発した要素技術をもとに自らベンチャー起業を積極的に行い、そのベンチャーを着実に育成する新たなシステム作りに挑戦したいと考えています。

 私たちは、東北地域から生まれる新たなライフスタイルを産業界とともに世界に向けて提案していくことを目指しています。地域社会の活性化に貢献する新産業分野と雇用の創出、さらには各産業分野に不可欠な先進的な要素技術の開発に取り組んでまいります。

 今後とも皆様の一層のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

平成30年4月
東北大学未来科学技術共同研究センター
センター長 長谷川史彦