五角形のグラフェンの発見-夢の新素材として期待-

東北大学未来科学技術共同研究センターの川添良幸教授と北京大学の王前教授の研究グループは、第一原理シミュレーション計算により、五員環のみから構成され、通常のグラフェンとは全く異なる物性を有するペンタグラフェンの理論設計に成功しました。

この新規炭素物質は、
(1)透明半導体
(2)負のポアソン比(押すと、その垂直方向にも縮む。通常の物質とは逆)
(3)ドーピングにより超伝導体
(4)ペンタナノチューブは全て半導体
等の応用上極めて重要な特長を有しています。

理論計算により安定なことが証明されているので作成可能で、従来の物質では見られない優れた物性を活用した幅広い範囲の工業利用が期待されます。

真上から見たペンタグラフェン

真上から見たペンタグラフェン

本研究成果は、米国科学アカデミー紀要PNASに掲載されました。

詳細:東北大学ホームページ
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/04/press20150421-02.html