インフラ構造物やプラント・工場設備の維持管理では、現場の状態を正確に記録し、その情報を発注者(施設管理者)、点検事業者、施工事業者など複数の関係者で共有することが重要です。一方、写真は撮影位置や向きが分かりにくく、図面では複雑な現況を十分に表現できない場合があります。特に、橋梁下面、地下構造物、狭隘部、配管・機器が複雑に配置された設備空間では、確認のたびに現地へ赴くことも大きな負担となります。
東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)の吉川彰教授、佐藤浩樹特任准教授、井上憲司特任准教授と、東北大学発ベンチャーの株式会社XMAT(仙台市)の面政也代表取締役からなる研究チームは、360°カメラやドローン等で撮影した画像から、現場を高精細な三次元空間として再現する3D Gaussian Splatting(3DGS)(※1)技術の開発・実用化を進め、その技術が「ガウシアンスプラッティング法による高精細3Dモデル生成」として、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)(※2)に登録されました(登録番号:KK-260044)。
(※1)3D Gaussian Splatting(3DGS)
複数の画像から三次元空間を再構成し、空間中に色や透明度を持つ多数の要素を配置し、それらの重なりによって現場の見え方を再現する技術です。見る方向に応じた色の変化も表現でき、任意の視点から写真に近い外観を高速に描画できます。
(※2)新技術情報提供システム(NETIS)
建設分野における新技術の活用促進を目的として、国土交通省が新技術に関する情報を共有・提供するデータベースです。NETISはNew Technology Information Systemの略称です。
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