屋外光と屋内環境では光の成分に違いがあり、こうした光環境の差が注目されています。東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻の石鍋隆宏教授、同大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)の白井泰雪教授、および梶山康一シニアリサーチフェローらの研究グループは、株式会社坪田ラボとの共同研究により、バイオレットライト(※1)を発光可能なマイクロLED(※2)を画面内に搭載した新たなディスプレイシステムを開発しました。
本ディスプレイシステムは、近年注目されている光環境と視覚の関係に着目し、屋外光に多く含まれる一方で屋内環境には少なく、従来のディスプレイでは発していないバイオレットライトを、表示品質を損なうことなく照射できるようにする技術です。本技術は、従来の表示性能に加え、現代の光環境のあり方を踏まえたディスプレイ設計に資する基盤技術として活用が期待されます。
本成果は2026年5月7日(現地時間)に、Society for Information Display International Symposium DISPLAY WEEKにて招待講演として発表される予定です。
(※1)バイオレットライト:波長360〜400ナノ(ナノは10億分の1)メートルの紫色光。自然光には含まれる一方で、現代の屋内環境では少ない波長域の光。臨床研究では、小児の近視進行との関連が示唆される結果が報告されており、坪田ラボが医療機器として臨床試験を進めている。
(※2)マイクロLED:100マイクロメートル未満の極小な発光ダイオード。人の目で認識できないサイズであるため、表示や照明に影響を与えにくい形で光を利用することが可能である。
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