山中教授 ボールSAWセンサの開発で第8回山崎貞一賞(計測評価分野)受賞

材料科学技術振興財団(東京)は11月14日、科学技術の発展に貢献した研究者に贈る本年度の「山崎貞一賞」の贈呈式を東京都内で開き、東北大未来科学技術共同研究センター(NICHe)の山中一司教授(超音波工学)ら5人を表彰しました。

山中教授らは、新しい原理に基づく弾性表面波を用いた球状センサを開発。2006年に高感度で世界最大の検出濃度範囲を持つ水素ガスセンサの開発に成功しました。この業績が将来の水素社会の安全性確保につながる技術として評価され、計測評価分野で受賞しました。

山崎貞一賞は元TDK社長で財団の初代理事長を務めた山崎貞一氏(1909 ~1998年)の功績をたたえ、2001年に創設されたものです。対象は材料、半導体および半導体装置、計測評価およびバイオサイエンス・バイオテクノロジーの4分野からからそれぞれ実用化につながる優れた創造的業績をあげている人に贈られるものです。これまでに東北大の研究者は4人が受賞しています。本年度は山中教授のほか、バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野で、万能細胞「iPS細胞」を開発した京大の山中伸弥教授等が選ばれました。

[詳細]
http://www.material.tohoku.ac.jp/~hyoka/ballsaw_award02.html